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初めての確定申告 提出方法によるメリット、デメリットはあるの?

カテゴリ:税務・経理・決算

/公開日:2019年2月15日

確定申告は確定申告書の作成を行い税額の計算をして、その確定申告書を税務署に提出後、計算された税額の納税もしくは還付を受けることで、一連の手続きが完了します。

この確定申告書の提出方法は、郵送、税務署窓口での手渡し、e-taxの3種類があります。それぞれの提出方法のメリット、デメリットをご紹介致します。

郵送での提出

作成した確定申告書を書面で税務署に郵送する方法です。確定申告書は信書に該当するため、第一種郵便物又は信書便物として送付する必要があります。

郵便局から送付する場合、ゆうパック、ゆうメール、ゆうパケットでは信書を送付することが出来ないため注意が必要です。また、確定申告書を郵送で提出する場合、通信日付印により表示された日が提出日とみなされます。

メリット

郵送での提出は、税務署窓口での手渡しよりも時間効率の良い提出方法です。

確定申告書の期限である3月15日が近づくにつれ、税務署は非常に混雑します。
提出のために、数時間並ぶ場合も多くあります。また税務署が遠方にある場合は、税務署に行くよりも郵便局に持ち込んだりポストに投函する方が提出にかかる時間を抑えることが出来ます。

デメリット

確定申告書は提出を行うと同時に、受領印の押印された控えを税務署より入手する必要があります。

受領印の押された控えを受取らないと、確かに確定申告書を提出したという証拠が残らず、何かの手違いで未申告や期限後申告を指摘された場合に対抗する手段がありません。

受領印の押印された控えは受取り、必ず保管するべきものです。

郵送の提出では、受領印の押印された控えを受け取る際に、自身宛の返信用封筒と切手が必要です。返信用封筒や切手の同封を提出時に失念すると、控えの入手が出来ないことや、控えの提出の遅延が発生するため注意が必要です。

税務署窓口での手渡し

作成した確定申告書を書面で税務署の窓口に手渡しで提出する方法です。

メリット

手渡しでの提出は郵便事故などの提出に関するトラブルが発生する可能性が非常に低く、安心感のある方法です。

また、税務署の混雑具合により精度は異なりますが、提出の際に書類や記載内容の不備がないかをその場で確認して貰うことができるため、確認が終了すると確定申告書はその場で税務署の受領印を押され、控えをすぐに受け取ることが出来ます。

デメリット

郵送での提出のメリットで挙げたように、確定申告書の期限である3月15日が近づくにつれ、税務署は非常に混雑します。

税務署に赴く時間や手間が掛かるので、税務署窓口での手渡しをする場合は2月中旬までに行くと比較的混雑していないため、提出に掛かる時間を少なくすることが出来ます。

e-tax

e-taxとは国税庁のホームページに備え付けられているシステムで、インターネット上での確定申告書の提出が出来るシステムです。

郵送や税務署の窓口での提出のように、書面で提出をする必要がありません。

また国税庁のホームページ内にある確定申告書作成コーナーや一般的に販売されている申告書の作成ソフトとも連携できるため、確定申告書の作成から提出、納税や還付までのすべてを電子的に行うことも可能です。

メリット

e-taxでの提出は、郵送や税務署の窓口での提出と比べ、非常に時間効率の良い提出方法です。e-taxでの提出は、外出を行わずとも確定申告時期は24時間、自宅のパソコンからアクセスして提出が出来るため、外出を伴う手間が掛かりません。

また、提出を行った際の受付完了通知は即日受け取れる場合が多く、その控えも受付完了時間が印字されたものがすぐに画面上で確認をすることが出来ます。郵送での提出のように控えが到着するまでを待つ必要がありません。

さらに確定申告書が還付申告である場合、申告書を提出してからおおよそ3週間ほどで還付金が受領出来ます。これは郵送や税務署の窓口の提出と比べ、比較的早く還付金を受け取ることができます。

デメリット

自宅のパソコンから提出が出来るというメリットは、パソコンや電子手続きに不安や抵抗のある場合においてはデメリットとなります。

例年、確定申告書を手書きで作成していた場合や受領印は印字ではなく判子が良いなどという場合にはe-taxでの提出は向いていないといえます。

またパソコンや電子手続きに不安や抵抗がない場合でも、このe-taxを利用するためにはパソコンの他にe-taxで本人確認をするためのカードリーダーを購入しなければなりません。

さらに郵送や税務署の窓口の提出では必要のない、e-taxを利用するための開始手続きが必要です。

カードリーダーや開始手続きは、初めてe-taxでの提出を行う年のみ準備が必要ですが、それらが煩わしいと感じる場合もあります。

具体的なe-taxによる手続き方法

1.インターネットが利用できるパソコンの準備
OSやブラウザが対応しているかをあわせて確認します。

2. 電子証明書の取得
本人確認を行う必要があるため、マイナンバーカードや住民基本台帳カードに組み込まれている電子証明書を取得する必要があります。このICカードに組み込まれた電子証明書を利用するために、電子証明書の他にICカードリーダライタが必要です。

3.開始届の提出
e-taxのホームページから開始届を提出します。

4.利用者識別番号の取得
e-taxの利用者に付与される個人別の番号です。書面もしくはインターネット上で提出を行います。インターネット上で提出を行った場合は登録されたメールアドレスに通知、書面で提出した場合は後日、税務署から利用者識別番号等を記載した通知書にて通知されます。

5.確定申告書の作成
国税庁のホームページの確定申告書作成コーナーや申告ソフトで作成を行います。

6.確定申告書の提出
作成した確定申告書をe-taxのホームページの手順に従い提出します。場合により添付書類をpdf等に電子化して一緒に提出します。電子手続きに対応していない添付書類がある場合は、別途郵送等で提出を行う必要があります。

7.受付完了通知の取得
確定申告書が税務署に受理されると、受付完了通知が発行されます。確定申告書を提出した証拠となりますので、pdf等で保存をします。また受付日時が印字された控えも取得することが出来ます。受付完了通知と同じく保存をします。

8.納税もしくは還付手続き
納税の方法は郵送や税務署の窓口での納付方法選択と同様、納付書での納付や預金からの振替納税等を選択することが出来ますが、提出と同様にインターネット上で行う電子納税を選択することも出来ます。

電子納税には、事前に税務署に届出等をした預貯金口座からの振替により納付する方法と、インターネットバンキング等を利用した納付方法があります。

還付の方法は郵送や税務署の窓口での納付方法と同様に銀行振り込み、もしくはゆうちょ銀行の窓口で受け取る方法があります。

まとめ

以上のように、確定申告書の提出方法は3つあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。自身が一番やりやすいと思う方法、安心して提出が行える方法を選んで行うと良いでしょう。

いずれも提出に関する方法ですので、どれを選んでも税額に関する損や得はありません。しかし、初めての確定申告に不安はつきものです。また提出方法の選択だけでなく、提出をする確定申告書の作成時点で不安がある方もいらっしゃいます。

確定申告に関してお困りのことがございましたら、弊社にお気軽にご相談ください。

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