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経営管理の手法 ZチャートとSWOT分析とは

カテゴリ:税務・経理・決算

/公開日:2019年6月16日

令和になり、働き方改革が叫ばれると共に、仕事のあり方が急激に変化していることを肌で感じます。時代がテレビからYouTubeへと移ろいゆくように、職業も昔ながらの農業や漁業もあれば近年急成長をしているIT系の職業もあります。

今、事業がうまく行っているからといって今後も継続的に利益が出るという保証はありません。そこで今回は役立つ経営管理の方法としてZチャートとSWOT分析をお伝えします。

Zチャート

Zチャートとは

Zチャートとは、データの傾向を見ることに優れた折れ線グラフの表です。Zチャートは3本の折れ線グラフで構成されていて、分析したい月のデータ、分析したい月のデータの累積合計値、過去からの移動合計データの3つです。

3本の折れ線グラフを表示した際にその形がZになるため、Zチャートと呼ばれています。

Zチャートから分かること


これはある商品の各月の売上をZチャートに表したものです。売上の折れ線グラフの点の位置より、年の売上のうち7月が最も売上が高いこと、売上累計の折れ線グラフの角度により比較的夏の時期に売上が伸びること、また移動年計の折れ線グラフにより年間の売上が昨年より高いこと等が分かります。

この分析から経営管理としては様々なことが考えることが出来ます。
7月に売上が高く、かつ夏の時期に売れると分析されたこの商品を、夏の時期の売上水準を保ち年間の売上を更にあげることは出来ないだろうか、昨年より年間売上が高いと分析されたが更に売上を伸ばすことは出来ないだろうか、等の対策を考えることが出来ます。

また1つのZチャートのみならず、商品ごとに複数のZチャートを作ることで、Zチャート同士の比較をすることも出来、視覚的な点から分かりやすい分析をすることが出来ます。

上記は売上が上昇しているため少々右上がりのZの形ですが、下降している場合には右下がりのZの形になることや、線が激しく上下したZになるなど、形によっての比較をすることも出来ます。
また売上を例にしましたが、仕入高や在庫数など様々な項目に使用することが出来ます。

Zチャートのメリットとデメリット

Zチャートのメリットは他のグラフと比較をすると、過去一年の年計により、比較が出来る点です。売上が上昇傾向にあれば、その時期の判明や更なる売上拡大の経営管理の判断に役立ち、売上が衰退傾向にあれば事業の潮目が判断しやすく、業績が下がりはじめた時期と要因の特定に役立ちます。

一方でデメリットは、Zチャートは過去一年の年計と比較する必要があるため、発売されてすぐの新商品や、期間限定の商品の売上の分析には適しない点です。

Zチャートの作り方

ZチャートはExcelで簡単に作成することが出来ます。

上記を例に簡単にご説明します。
下記のように分析したい1年間とその昨年の売上を並べ、分析したい1年間の売上の累計と、移動年計を表示します。
その後分析したい1年間を選択し、折れ線グラフを表示させるとZチャートが作成することが出来ます。

SWOT分析

SWOT分析とは

事業の状況をS、W、O、Tに分類することで現状把握に優れた表、その分析手法をいいます。
SとはStrengthの略であり強み、WとはWeaknessの略であり弱み、OとはOpportunityの略であり機会、TとはThreatの略であり脅威のことをさします。

SWOT分析からわかること

例えば、街の商店の八百屋がSWOT分析をすると以下のような分析が出来ます。

S(強み)…長年八百屋のみに従事していることから野菜についての知識が豊富、生産者との繋がりが明確である、街の商店としての信頼がある
W(弱み)…商店の規模により大量の商品を販売することが難しい、大量の仕入販売をしている大型スーパーよりも値段が高い
O(機会)…オーガニック野菜への需要が高まっている、産地に拘る人が増えている、街に飲食店があり販売先の確保が見込める
T(脅威)…近年内に大型商業施設が建設予定である、宅配注文の人気が高まっている 
    
このように具体的に分類し書きだすことで、経営者が頭で考えるよりも現状分析がし易くなります。また以下のように表にすることもあります。

この分析から経営管理としては様々なことが考えることが出来ます。S、W、O、Tそれぞれについて改善策を考えることも出来ますし、組み合わせて考えることも可能です。

SとOを掛け合わせることで強みを生かした機会を獲得する方法は何か、SとTを掛け合わせることで強みを生かして脅威を機会に変える差別化の方法は何か、WとOを掛け合わせることで弱みを補い機会を新たに獲得する方法は何か、WとTを掛け合わせることで弱みと脅威から事業が破綻してしまうことを防ぐ方法は何か、といったことを考えることが出来ます。

上記の八百屋の分析を例にすると、SとOを組み合わせて考えることで、生産者が見える八百屋であることの強みを生かして、オーガニック野菜専門の姉妹店の出店が出来ないか、と考えること等が出来ます。
このように事業の現状を明らかにするSWOT分析は、今後の経営管理に役立ちます。

SWOT分析の作り方

S、W、O、Tの4つに分けることが出来れば良いため、Zチャートのように決まった見た目のものがあるわけではありません。

表を作成する場合は、簡単な手法としては白紙を用意し、十字線を引き4つの枠を作り、思いついた項目を記入します。その思いついた項目が本当にそれぞれの項目に適しているのかを判断し、改めて上記のような表を作ると精度の高いSWOT分析表を作成することが出来ます。

SWOT分析のメリットとデメリット

SWOT分析のメリットは客観的に現状の分析を行える点です。経営管理の検討を行う際には強みや機会ばかりに着目し、弱みや脅威の分析がおろそかになりがちです。

SWOT分析ではそのような弱みや脅威を含めた事実を客観的に表示、分析することが出来るため、正しい経営管理の判断をし易くなります。客観的事実に基づいた経営管理は、合理的な経営戦略や手法を生み出し、それに伴い社員の意識の向上も見込めることが出来ます。

一方でデメリットは、SWOT分析には目的が必要であり、目的がなく現状を分析するだけでは経営管理に役に立たないという点です。上記の例の八百屋は売上の向上、事業の拡大を目的とした場合としてS、W、O、Tをそれぞれ書き出していますが、地元密着の八百屋として規模は増やさず街の人と触れ合う機会を増やしたいという目的の場合は全く異なるS、W、O、Tとなります。

事業の拡大の目的の元では近所に建設予定の大型商業施設が競合他社として脅威となりますが、街の人と触れ合う機会を増やしたいという目的の元では、大型商業施設がイベントを開催することが出来る場所の確保として機会になることも考えられます。このように目的の違いによりS、W、O、Tは大きく異なり、まずその目的を明確にする必要があります。

まとめ

経営管理の方法として、ZチャートとSWOT分析をご紹介致しました。これらは経営管理の方法、分析手段としても比較的容易で、古くから使われているものですので、是非作成をされることをお勧めいたします。

どの分析も同じことが言えますが、表を作成することや、分析を行うだけでは、意味がありません。事業の目的があって、それを達成するためにどうすれば良いか考えるための、過程であり補足をするツールでしかありません。

表を作成することや、分析を行うことそのものが目的となってしまわないようにしましょう。是非経営管理に役立てて下さい。
作成のお手伝いやサポートなど必要であれば、お気軽にご相談ください。

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